創業100年の伝統を未来へ。「つきじ丸武」が挑んだ「豊洲 千客万来」の新店舗展開に向けたスイーツ開発の裏側
- 健史 永尾
- 5月9日
- 読了時間: 2分

演出家・テリー伊藤の実家としても知られる築地の老舗玉子焼専門店「つきじ丸武」。創業100年の節目を機に、つきじ丸武は2023年2月にオープンした商業施設「豊洲 千客万来」に丸武ブランドのスイーツも取り扱うテナント店の出店に踏み切りました。プリン、ソフトクリーム、お芋のチーズケーキといったスイーツを新たに開発し、新たな展開に挑んだつきじ丸武3代目店主・伊藤政光氏の想いとは。商品開発のパートナーとして選ばれた株式会社FOODSLINKSの代表取締役・永尾健史を交え、新店舗出店や商品開発の経緯、そして今後の展望について語りました。
創業100年の節目を迎えた築地の老舗玉子焼店「つきじ丸武」
──はじめに、つきじ丸武の事業内容について教えてください。
伊藤政光(以下、伊藤):「つきじ丸武」(以下、丸武)は、大正末期の創業から100年超の歴史を持つ玉子焼専門店です。戦前から玉子焼をつくり続け、戦後には東京の台所と呼ばれる食のまち「築地」の場外市場に店舗を構え、三代にわたって、こだわりの味を守り継いできました。
契約農場から毎日直送される鮮度抜群で栄養豊富な鶏卵を用い、毎朝3時から熟練の職人達が丹念に焼き上げる「丸武の玉子焼」は、味付けに秘伝の出汁に醤油、塩、砂糖のみを使用し、余計な添加物は一切使っていません。職人の技で最大限に引き出された素材の旨味と、ふんわり口の中でとろける絶妙な食感は、丸武の玉子焼ならではの美味しさだと自負しています。

築地の本店では、実際に玉子焼を焼いている職人の技を見学頂けるほか、隣の2号店では、焼き立て熱々の厚焼き玉子をその場でお召し上がりいただけるので、地元の方はもちろん、観光客の方々にも大変好評いただいています。

また、新たな試みとして、2024年2月にオープンした「豊洲 千客万来」(以下、千客万来)にテナント出店。「丸武Premium」という看板を掲げ、伝統の玉子焼に加えて、卵本来の美味しさを活かした各種スイーツを展開しています。
つづく
Comments